商いは“始末”が大事

商いは“始末”が大事

玉置辰次(半兵衛麩第11代当主・会長)

      

(『致知』2009年10月号 連載「三百年続く老舗の訓え」より)

幼い頃、父と一緒に行った近所の風呂屋で、
こんな話をしてもらったことがありました。

「新しい手拭いで顔を洗ったら気持ちええやろ。
 でも汚れて薄くなったからと言って、
 すぐに捨てたらあかん。
 折り畳んで縫えば、雑巾になる。

 その雑巾がボロボロになったら、
 干して機械の油拭きにすればいい。
 その油拭きは火にくべるとよく燃えるから、
 風呂を炊く時に使えばいい。

 そこまで使い切ってやっとお終いや。
 だから新品を下ろす時には、ほんまにいま、
 それを下ろさんとあかんのかをよぉく考えなさい。
 新品を下ろす時が『始まり』で、
 捨てる時が『終わり(末)』。

 だから『始末』と言うのや。
 この始末をしっかりするかせんかで、
 大きな違いが出てくる」

この時は洗い場の曇った鏡に指で、
ある時は火鉢の灰に火箸で字を書くなど、
父はその時その場に応じた
分かりやすい例え話を用いながら、
商いの心得を聞かせてくれたのでした。

◫◫◫◫◫◫◫◫◫◫◫◫◫◫◫◫◫◫◫◫◫◫◫◫◫◫◫◫◫◫◫◫◫◫◫◫

「人間力.com」は月刊誌『致知』より引用しています。

『致知』には毎号、心の琴線に触れる記事が満載です。
まだお読みでない方は、こちらからごお申し込みください。

「致知」購読の申し込みはこちら

毎月858円で、人間力が高まります。
 ※お気軽に 1年購読
 10,300円 (1冊あたり858円/税・送料込み)
※おトクな 3年購読 
 27,800円 (1冊あたり772円/税・送料込み)
◫◫◫◫◫◫◫◫◫◫◫◫◫◫◫◫◫◫◫◫◫◫◫◫◫◫◫◫◫◫◫◫◫◫◫◫

毎日 配信中!「人間力メルマガ」

人間学を学ぶ「致知」のエッセンスをギュッと凝縮 読者数47,000人!!

特典1仕事や人生に役立つ記事が無料で読める!

特典2メルマガ会員限定のプレゼント企画もあり

特典3朝礼でのスピーチネタとして使える!

メルマガ配信の登録はこちら

携帯電話やスマートフォンのメールアドレスで登録をされる方は、「@chichi.co.jp」からのメールの受信ができるよう設定してください。 >設定方法はこちら

※ご登録前にお読みください。 読者登録規約 個人情報保護ポリシー ※解除はこちら

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする