失敗する経営者の条件

失敗する経営者の条件

後藤昌幸(滋賀ダイハツ販売グループオーナー)

      

(『致知』2003年11月号 特集「仕事と人生」より)

長い間いろいろな経営者を見てきましたが、
結論から言うと派手な経営者が失敗し、
地味な経営者が成功するということです。

バブルの時も土地や株に手を出して
あぶく銭を儲けようとした人は皆失敗しましたからね。

「調子のいい時に自惚れず、
 調子の悪い時にへこたれない」

これは経営者の鉄則といえるでしょう。
とくに自惚れないということは経営者にとって
より難しいかもしれません。

ですから素晴らしい経営者、成功している経営者は
皆さん謙虚ですよ。
頭を下げるから、いろいろな情報もいただけるし、
それが成長へとつながっている。

商売とは何よりも日々の積み重ねですからね、
どこまでも地味にやっていく以外にない。
格好をつけていても始まらないんです。

特にいまのような時代には余計な経費を
絶対に使わないことです。
経営とは詰まるところ稼いだ金と経費との勝負なのですから。

それで、私どもは
「たとえ1か月であっても赤字を出さない」ことを
信念にやっています。
その信念を貫き、ことあるごとに言い続けていると、
それがいつの間にか社風になってしまうんです。

車の販売をやっていると、
1年のうちに売り上げが目標の7割くらい、
放っておくと何千万円という赤字が出る月があります。

ところが私はそれを絶対に認めない。
すると幹部たちが集まって知恵を絞るんです。

この8月などはラーメンやらソーメンやら餃子の皮やら、
いろいろなものを仕入れて、全社員でそれを販売しましたよ。

1か月でも赤字は許さないという主義でやっているから
そういう発想も生まれるわけです。

このほかに失敗する経営者の条件をいくつか挙げるとすると、

 ・売り上げばかりを追って利益を考えない

 ・含み損を気にしない

 ・経理がおざなりになっている

 ・公職が好き

 ・ゴルフざんまい

 ・宴会では三次会にも行く

 ・賭け事が好き

 ・見切れない

 ・行き先が分からない

という特徴がありますね。

社員教育に熱心でない経営者もダメです。

その意味では私は社員に
「自分はどのような一生を送りたいのか」という
長期的な目標(戦略)を立てさせ、
そのために当面何をするか(戦術)を考えさせるようにしています。

戦略が大きいほど大きな仕事ができるし、
戦略、戦術をきちんと立て、実行できる社員は
やはり伸びています。

逆に目標が小さかったり、
「今年は今年の風が吹く」という感覚でいるうちは
大した仕事はできない。

そこで社員には2枚の紙に太いフェルトペンで
自分の目標を書かせています。
1枚は自宅の部屋に、一枚は会社の皆が
見えるところに張らせる。

それを毎日眺めることでやらざるを得なくなるんです。

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「人間力.com」は月刊誌『致知』より引用しています。

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