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カリスマ体育教師・原田隆史氏の指導法

原田隆史(大阪市立松虫中学校教諭)

      

(『致知』2002年9月号 特集「心耳を澄ます」より)

僕がなぜ生徒指導で神さんと言われたかというと、
短期間にしんどい学校を立て直すからです。

そのポイントは二つ。

一つは、学校の秩序を回復させるために
警察などの力も借り、徹底指導する。

二つ目は「育てる」ということ。

つまり、生徒が何を考えているのかを探り当て、
その子の本当の心を知り、その声に耳を澄ますことです。

だいたい事件を起こす生徒は、家庭がしんどかったり、
満足に教育を受けていないケースが多いんです。

気を紛らわすために万引きしてもバイクを盗んでも、
満足感も充実感も得られない。

要するに本心は癒されたい、
分かってほしいと叫んでいるんですね。

そんな子に「煙草を吸うな」と言っても、
また吸いますねん。

で、どうするかいうたら、彼らのマイナスエネルギーを
プラスに転換させる。

具体的には、クラブ活動、クラスの活動、
体育大会、文化祭などの活動を多く提供する。
その中で何らかの役割を持たせる。

「班長やれ」とか「ライン引きをやれ」とか
「清掃せい」とか簡単なことですよ。

それを徹底してやらせきるんです。

もちろん僕も一緒になって徹底指導します。
一切妥協はありません。
百回でも二百回でも反復練習させるとね、
競技や活動のおもしろさとは別に、
物事をやり遂げたという充実感を感じるんです。

ここで心から生徒を褒めてやる。

人間は些細なことでも、それを見ててくれる人がいて、
認めてもらえると心が満たされるんですね。

  * *  * *  * *  * *  * *

話はずれますけど、
生徒に遅刻をさせない方法を知ってますか?

一回目は本人と親に注意します。

二回目は朝、校門の前で立っています。

三回目は家に誘いに行く。

それでもあかんかったら、
前の晩から生徒の家に泊まるんですわ(笑)。

親御さん、先生に泊まられたら嫌やから、
学校に行かせる。

要は、そこまで教師はやりきらなあかんと思うんです。

ですから、僕は問題のある子を陸上部に入れる。
そこで三年間、千日近い間、
自分の時間とお金を全部注ぎ込んで、
朝から晩まで生徒に付き合う。

すると、掛け替えのない絆が生まれるんです。
気がついたら態度がよくなって陸上の成績も日本一ですわ。
いま全校生徒三百八十人のうち、七十人が陸上部員です。

(どんな指導をされるのですか?)

四月の初めに突然、日本一ばかり集まる大きな試合に
無理やり連れて行って、出場させてもらうんです。

結果はもうケツのケツのケツですわ。ほんで

「おまえら偉そうにしとるけど、
 陸上の世界ではべべ(最下位)や」

と世の中の幅を思い知らせるんです。

悔しくて泣いている生徒に「やるか」と聞くと
「やります」。そこからスタートです。

それと同時に、生活習慣を改善させます。
朝は自分で起きろ、煙草吸うな、忘れ物するな、と
薄紙をはぐようなことから始めるんですね。

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「人間力.com」は月刊誌『致知』より引用しています。

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