忘れてはならない日本人の生き方

忘れてはならない日本人の生き方

白駒妃登美(ことほぎ代表)

      

『致知』2015年11月号「遠慮-遠きを慮る」

日本と海外のいろいろな絆の話をしてほしい」と言われて、
よく取り上げるのが「エルトゥールル号の恩返し」の話です。

明治時代、トルコの軍艦・エルトゥールル号が日本からの帰途、
紀伊半島の沖で座礁した時、
ほとんどの乗組員が亡くなるのですが、
紀伊大島という和歌山の半農半漁の貧しい村の人たちが
一所懸命に介抱し69名の方が助かるんですね。
この69名が日本の船でトルコに帰る時、
「このご恩は子々孫々に語り継ぎます」と言って、
本当にそれを伝えていかれる。

それから100年近くが経過した1995年、
中東でイラン・イラク戦争が勃発します。
この時、イランの首都テヘランに
多くの日本人が取り残された状況で、
イラクの大統領だったフセインは
「これから48時間後、イラン上空を飛ぶすべての飛行機を撃ち落とす」
という声明を出したんです。
与えられた時間は48時間。
この間に何としても救出しないといけない。
しかし、打開策がないまま時間だけが過ぎていってしまう。

万策尽きたかのように見えたその時、
テヘランに駐在していた日本の大使が、
ただ個人的に親しくしているという理由で
トルコの大使に電話をかけ、
「テヘランの日本人を助けてほしい」と頼むんですね。
トルコの大使がそれを本国に伝えたところ、
すぐにOKの返事があり、
その場にいたトルコ航空のパイロット全員が
その危険なフライトに自ら志願したのです。

2機のトルコ航空機が二百数十名の日本人を乗せて
テヘランを出発し、イランからトルコの領空に入ったのが、
タイムリミット寸前でした。
「助かった」と手を取り合って喜びながら、
救出された人々はふと
「なぜトルコ航空機が自分たちを助けに来てくれたのだろうか」
と考えるんです。
乗務員にそのことを質問すると、
皆が声を揃えて言うには「エルトゥールル号の恩返しです」と。

その後、トルコの大地震の時に日本政府は
大がかりな人道支援をするのですが、
これはテヘランから救出された日本人が
政府に支援を働き掛けたことで実現したものです。

2020年のオリンピックは
イスタンブールと東京が争って東京に決まりました。
すると、トルコのエルドアン首相は
真っ先に安倍首相のもとに駆け寄り、祝福の抱擁をしています。
歴史を知ることで、
そういうシーンが何倍もの感動で伝わってくるんですね。
 
◫◫◫◫◫◫◫◫◫◫◫◫◫◫◫◫◫◫◫◫◫◫◫◫◫◫◫◫◫◫◫◫◫◫◫◫

「人間力.com」は月刊誌『致知』より引用しています。

『致知』には毎号、心の琴線に触れる記事が満載です。
まだお読みでない方は、こちらからごお申し込みください。

「致知」購読の申し込みはこちら

毎月858円で、人間力が高まります。
 ※お気軽に 1年購読
 10,300円 (1冊あたり858円/税・送料込み)
※おトクな 3年購読 
 27,800円 (1冊あたり772円/税・送料込み)
◫◫◫◫◫◫◫◫◫◫◫◫◫◫◫◫◫◫◫◫◫◫◫◫◫◫◫◫◫◫◫◫◫◫◫◫

毎日 配信中!「人間力メルマガ」

人間学を学ぶ「致知」のエッセンスをギュッと凝縮 読者数47,000人!!

特典1仕事や人生に役立つ記事が無料で読める!

特典2メルマガ会員限定のプレゼント企画もあり

特典3朝礼でのスピーチネタとして使える!

メルマガ配信の登録はこちら

携帯電話やスマートフォンのメールアドレスで登録をされる方は、「@chichi.co.jp」からのメールの受信ができるよう設定してください。 >設定方法はこちら

※ご登録前にお読みください。 読者登録規約 個人情報保護ポリシー ※解除はこちら

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする