経営者は“智の勤行”をせよ

経営者は“智の勤行”をせよ

丹羽宇一郎(伊藤忠商事社長)

      

(『致知』2002年9月号 特集「心耳を澄ます」より)

物事を経営者が判断する時に、
私の場合は牛の胃のように、
何度も考えを反復、熟成をさせるんですね。

それは本当に正しいのか、
会社のためになっているのか、と。
そういう大義のもとで、私欲を排除して熟成させる。

私欲を排除するというのは、まあ仏教みたいなものです。

修行というより、勤行という言葉がありますが、
私は「智の勤行(ごんぎょう)」って言ってるんです。
知識ではなくて智恵の智。
智の勤行を経営者はやらないといけない。

一瞬すべてが静寂の中で、自分を忘れて、
智の勤行という瞬間瞬間を持ったほうがいい。

毎日持つのは難しいかもしれませんが、
そういう時間を持つということは非常に大事です。

「心耳を澄ます」ということが、
私が申し上げた神とか、もっと精神的な勤行、
修行につながるんじゃないでしょうか。

経営者は特に、そういう瞬間を持つことが
大切だと思いますね。

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「人間力.com」は月刊誌『致知』より引用しています。

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