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頼まれた仕事に 「+α」を加えて返す

関下昌代(神奈川大学・東京富士大学非常勤講師)

      

(『致知』2012年12月号「活路を見出す」より)

関下 圧倒的に「学歴」というものを
   痛感したのは、二十代の後半でした。

   社内結婚をし、
   夫の転勤で東京へ来ましたが一年後に離婚。
   親戚や友人たちは熊本に帰ることを勧めましたが、
   保守的な田舎に帰って肩身の狭い思いをするより、
   東京で自立したほうが
   心配する親を安心させられると思いました。

   仕事探しはツテを頼っても「せめて短大は出ていないと」
  「親元から通える人以外は採用しません」と、
   履歴書を送る前から門前払いです。
   新聞の求人欄を見ても「短大以上」「大卒以上」ばかりで。

記者 そこから、どうやって道をひらかれましたか。

関下 ある日、新聞に「銀行業務・経験者求む」
   という小さな広告を見つけました。外資系の銀行でした。
   学歴は「短大以上」となっていましたが、
   私は藁にもすがる思いで応募することにしました。
 
   おそらく「高卒」の私の履歴書はこのままではゴミ箱行きです。
   そこで自分の銀行業務の経験値と、
   思いの丈を手書きの手紙にしました。

  「私は高卒ですが、銀行業務の経験が五年あります。
   せめて筆記試験、面接だけでも
   受けさせていただく機会を与えてください」
 
   数日後、筆記試験と面接の日程の
   電話連絡が来た時の喜びは、いまも忘れません。
  「書類選考で落とされなかった」と。

記者 思いが通じたのですね。

関下 採用されて保険証をもらった時、
   「これで生きていける」と思ったし、
   この会社でどんな仕事でも頑張ろうと思いました。
 
   それから二十年間シティバンク銀行でお世話になりましたが、
   待遇面でも大卒と変わらない給与をいただいていました。
   仕事に学歴は関係ないと思います。

記者 仕事をする上でどういったことを心掛けてきましたか。

関下 入社式直前に元銀行員の女性から
   就職祝いとして教えていただいたのは、
   「のりを持ってくるように言われたら、
   一枚紙を添えて渡しなさい」と。
   これはとても心に残りました。
   
   机が汚れないようにという心遣いでもあり、
   依頼された仕事に「+α」を加えて返すということですよね。
   ですから、頼まれた仕事は
   相手の期待を上回るよう心掛けてきました。
 
   また、新人の頃から一日の仕事が終わったら
   きょうやり残したこと、明日することを全部書き出して、
   「TODOリスト」を作って帰宅していました。
   上司から、「感心だね」と言われましたが、
   そうしないと自分が不安なんですね。

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「人間力.com」は月刊誌『致知』より引用しています。

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