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内なる自分との信頼関係を築く

河原成美(力の源カンパニー社長)

      

『致知』2012年5月号連載「二十代をどう生きるか」より)

会社をクビになり、親にも半ば諦められ、
自分が生きる道を模索し始めた。
いくつかの仕事を転々とする中で、
兄の友人がやっていた店を
「代わりにやらないか」と声を掛けられた。
といっても、商売のことは右も左も分からない。
そこで私は自分に対する決め事を三つ作った。

一、三年間は休まない
一、売り上げゼロの日を作らない
一、三十五歳までには天職に就く

 なぜ、こんな決め事を作ったのか。
それは自分で自分のことが信じられなかったからだ。
『大学』に「小人間居して不善を為し、至らざるところなし」
(つまらない人間は暇があると
よくないことを考え、何をしでかすか分からない)
とあるように、自分で自分に手かせ足かせをして
商売に集中させなければ、
また何をしてしまうか分からないという
「自分に対する不安」があった。

「俺、覚悟決めて頑張ります」と言えば、
他人のことは騙せるかもしれない。
しかし、内側にいるもう一人の自分は、
自分のことをよく知っている。

「いやいや、無理でしょ。
これまで何一つとして成し遂げられなかったじゃん」

人生のスタートラインに立ったばかりの二十代の頃は、
私は何よりも「内なる自分と信頼関係を築く」
ことが大切だと思っている。
とかく人は他人からの援助や協力を求めたがる。
しかし、一番大切なのは自分からの信頼だ。
だから自分との約束を守り、
掲げた目標を達成する。
それをやり遂げるまでの姿を、内なる自分はもちろん、
他人も必ず見ているものである。
そこから「あいつは言ったことをやる奴だ」
という、周囲の信頼も生まれ、
自然と協力の輪が広まっていくのではないだろうか。

結果として私は三年間、一日も休まずに店を開け続けた。
酒を扱う商売なだけに飲み過ぎた日もあった。
付き合っている女の子に旅行に誘われた時もある。
でも、休まなかった。

そうして三年後、「河原成美もやればできるじゃん」と、
内なる自分から理解を得られたように思う。
そこから私の人生の扉が開いていったと感じている。

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「人間力.com」は月刊誌『致知』より引用しています。

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