大佛師・松本明慶さんの師の口伝

大佛師・松本明慶さんの師の口伝

松本明慶(大佛師)

 

『致知』2010年5月号より

(師匠の野崎宗慶老師からの)
最後の口伝が一休さんと船頭の話なんですよ。
これが師匠からもらった一番大きな口伝です。

一休さんは京都の木津川というところにおられたのですが、
所用のため大坂まで淀川を下って行かれることになった。
その時、船頭が

「あなたは高僧なんだから、
 私に佛さんを見せることなんて簡単でしょう」

と言ったんですね。すると一休さんは

「分かりました」

と。

そして

「それなら大きな声で“佛来い”と叫びながら
 船を漕いでください」
 

と条件を出したんです。そして大坂に着いた時、
一休さんが船頭に

「佛を見たか」

と聞いたら

「見た」

と。これが最後の口伝でした。

これはどうしても分からなかった。

どなたに聞いても、なぜ佛が見えたのか答えが出ない。
だから真意を理解できたのは三十五歳の頃で、
十五年もかかったんです。

     * *

たぶん、船頭は「佛来い」と叫んでいたから、
いつもより力が入っていた。
それに佛が見たいから一所懸命漕いだと思うんですね。
だから、スピードが速かったんだと思います。

昔はタクシーの運転手さんに

「急いでや」

と頼んで本当に早く着いたら、

「ありがとう、助かったわ。
 おつりはとって置いて」

とか、お礼を言ってメーター以上に
おひねり渡したでしょう。

つまり、自分の仕事に一所懸命になったら、
認められ、評価され、
感謝の言葉とおひねりがもらえる。

だからこの世で佛が見たかったら、
自分の職業に一所懸命打ち込めと
いうことなんだと思います。

◫◫◫◫◫◫◫◫◫◫◫◫◫◫◫◫◫◫◫◫◫◫◫◫◫◫◫◫◫◫◫◫◫◫◫◫

「人間力.com」は月刊誌『致知』より引用しています。

『致知』には毎号、心の琴線に触れる記事が満載です。
まだお読みでない方は、こちらからごお申し込みください。

「致知」購読の申し込みはこちら

毎月858円で、人間力が高まります。
 ※お気軽に 1年購読
 10,300円 (1冊あたり858円/税・送料込み)
※おトクな 3年購読 
 27,800円 (1冊あたり772円/税・送料込み)
◫◫◫◫◫◫◫◫◫◫◫◫◫◫◫◫◫◫◫◫◫◫◫◫◫◫◫◫◫◫◫◫◫◫◫◫

毎日 配信中!「人間力メルマガ」

人間学を学ぶ「致知」のエッセンスをギュッと凝縮 読者数47,000人!!

特典1仕事や人生に役立つ記事が無料で読める!

特典2メルマガ会員限定のプレゼント企画もあり

特典3朝礼でのスピーチネタとして使える!

メルマガ配信の登録はこちら

携帯電話やスマートフォンのメールアドレスで登録をされる方は、「@chichi.co.jp」からのメールの受信ができるよう設定してください。 >設定方法はこちら

※ご登録前にお読みください。 読者登録規約 個人情報保護ポリシー ※解除はこちら

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする