『ローマ人の物語』に学ぶリーダーの条件

『ローマ人の物語』に学ぶリーダーの条件

塩野七生(作家)

      

(『致知』2008年2月号特集 「将の条件」より)

息子の高校の教科書に
リーダーに必要な資質として、

「知力」

「説得力」

「肉体的耐久力」

「持続する意志」

「自己制御」

と載っていましたが、まさにカエサルは
この5つの資質を備えていた人物でした。

おもしろいのが、日本人はよくリーダーの条件というと
決断力や実行力を挙げますが、
そういうのは一つも入っていない。

この五つの条件を備えていたら、
そんなことは当たり前なんだと思いました。

決断とは、いろいろと考えを巡らせて
決めることだから知力がなければできないことですし、
決断しても実行しなければお話にならない。

ここで言う知力とは、
インテリジェンスなんですよね。

だから本の中でも「知識」とはとても訳せなかった。
確かハードカバーでは
「知性」と訳しているのではないかと思いますが、
文庫では「知力」と訳し直したりしました。

つまり、もろもろのことに考えを巡らせる能力ですよね。
だから知識ではない。

私が一番好きなカエサルの言葉に

「多くの人は見たいと欲するものしか見ない」

というのがあります。

もう、私はこの一言だけでも
カエサルに惚れてしまいますね(笑)。

リーダーと一兵卒では見るものが違うかと言ったら、
本当は同じです。
だけど一兵卒はその重要性に気づかない。

いや、気づきたくないわけね。
例えば敵が来るなんて思いたくないから
敵を見ないんです。

そこが、リーダーとリーダーでない人の間に存在する、
厳とした差ではないかと思います。

カエサルは見たくない現実も
見ることができた人でした。

あの時代のローマに何が必要で、
何が不必要であるかを
明快に見定めた人物だったと思います。

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「人間力.com」は月刊誌『致知』より引用しています。

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