四運を一景に競う

四運を一景に競う

青山俊董(曹洞宗尼僧)

 

(『致知』2004年9月号 特集「恕」より))

(人生で一番大事だと思うことを
 一つだけ挙げてほしいとお弟子さんに聞かれたら、
 何とお答えになりますか?)

「慈悲」や「恕」以外でなら、
私がよく好んでサインするのは、

「投げられた ところで起きる 小法師(こぼうし)かな」

です。起き上がり小法師、つまり達磨さんが
ボーンと投げられたそこがいかなる場所であろうとも、
正念場として起き上がる。

腰を据えてまっすぐ正面を見据える、という意味です。

われわれはだいたい人生がうまくいかないとぐずったり、
うまくいくとのぼせ上がったりして、年中姿勢が崩れます。

しかし、いかなる場所でもぐずらない、
追ったり逃げたりしない、のぼせ上がらない、ダウンしない。
どういう状態であっても、しゃきっと姿勢を正せという意味です。

        * *

同じような意味で、

「四運(しうん)を一景(いっけい)に競う」

という道元禅師の言葉もあります。

四運というのは、季節で言ったら春夏秋冬。
人生で言ったら生老病死。

人生はいろいろ移り変わっていきます。

愛する日もあれば、憎しみに変わる日もある。
成功する日もあるし、失敗する日もある。
寒風吹きすさぶような中で
じっとしていなければならない日もある。

その時、多くが一喜一憂して、
追ったり逃げたりするわけです。

しかし一景というのは
「同じ姿勢」という意味で、
生も死も健康も病気も愛も憎しみも成功も失敗も、
全部同じ姿勢で受け止めよということですね。

だいたい、人生の移り変わりなんて
一目では見えませんからね。
愛する日は憎む日がくるとは思えない。
健康な日は病気で苦しむ日がくるとは思えませんでしょ。

いかなることが起こっても、そこで姿勢を正す。
人生なんていろいろあったほうが豊かでいいんです。

人生の調度品を揃えるような気で
楽しませてもらいましょうと思っています。

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「人間力.com」は月刊誌『致知』より引用しています。

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