「気合だっ!」の連発に込められた人生哲学

「気合だっ!」の連発に込められた人生哲学

アニマル浜口(浜口トレーニングジム会長)

      

(『致知』2006年3月号 特集「道をひらく」より)

僕は気合ということを、教育者・森信三先生の
『修身教授録』から教わりました。

この本に出合ったのはボディービルジムを開きながら
プロレスに復帰して間もなく、
試合中に大怪我をして再びリングを
降りなくてはならなくなった最悪の状態の時でしたね。
この本の中にある、

「二度とない人生、いかに生きるかという、
 生涯の根本方向を洞察する見識、
 並びにそれを実現する上に生ずる
 一切の困難に打ち勝つ大決心を
 打ち立てる覚悟がなくてはならない」

という一節に救われたんです。
この言葉に出合った時の衝撃はいまも忘れませんね。

二度とない人生をいかに生きるかを考えた時、
その覚悟を自分なりに表現するのに思いついたのが

「気合だ! 燃えろ!」

という言葉だったわけです。
「一切の困難」とは何か。
そのことについてもずっと考えました。

 病気、怪我、挫折、失敗、抵抗、

 障害、摩擦、重圧、衝突、ぶつかり、

 中傷、批判、屈辱、侮辱、差別、

 反対、針のむしろ、家族の不幸、

 アクシデント、足の引っ張り合い、

 脅かし、動揺、動転、パニック

です。

何かが起きてからでは遅い。

僕はこれら24の言葉を日々唱えながら、
直面するそれぞれの問題に置き換えて、
どう乗り越えるかを常に考えているんです。

浜口道場の道場訓の冒頭には

「人間どこまで強くなるか、
 人間どこまで錬磨修養なるか」

とあります。

強さと錬磨修養、この2つが車の両輪となって
人生を歩いていかなくてはならない
というのが僕の思いなんですね。

僕は無学なものだから、
人生の指針になる言葉を求め続けたんです。
森先生や安岡正篤先生の本、
中国古典にはいろいろなことを教わり、
それで随分変わることができました。

自分がギリギリの状態に立たされた時に、
言葉によってどれだけ励まされたか分かりませんね。

僕の道場に来ていただくと分かりますが、
壁や天井には、

「思い上がるな! 謙虚さを忘れるな」

「運命は変わる、変えられる」

など自分を鼓舞する言葉が隙間もないくらい
書き込まれています。
その中で特に挙げるとしたら

「感謝、発奮、謙虚」、

この3つが僕の座右の銘です。

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「人間力.com」は月刊誌『致知』より引用しています。

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