りんご農家・木村秋則氏「足りない、足りない、工夫が足りない」

りんご農家・木村秋則氏「足りない、足りない、工夫が足りない」

木村秋則(りんご農家)

      

(『致知』2008年1月号 特集「健体康心」より)

実は、以前見たことがある戦時中の新聞に、
こんな言葉があったんです。

「足りない、足りない、工夫が足りない」

って。

私はいつも、この言葉が
頭にこびりついて離れないんです。

結局さ、自分のやったことが間違っているから
(りんごの木の)葉っぱが落ちるんですよ。
間違っているから虫が集まるんですよ。
それを見て、女房が悪い、天気が悪いって、
ほかに責任を転嫁する人が
いまはあまりにも多いと思うんです。

そうじゃなくて、自分が悪いんだと。
自分が勉強不足なんだ、観察不足なんだ、ということなんです。

だから(対談相手の)斎藤さんがおっしゃったように、
誰も気づかないところを見る目、
キャッチする力が大事になってくるんです。

同じものを見ても、表を見るのか、
裏を見るのか、それとも横を見るのか、
その見方によってみんな捉え方が違うと思うんです。

斎藤さんは、牛や馬や人間が歩くところをよく見ていて、
牧草が芽を出していることに気づいたとおっしゃいましたが、
そういうのは、いま見たからってすぐ答えは見えないですよ。

3か月も4か月も見続けてやっと分かることですから。
自然というのは、それくらい長いサイクルで
動いているんじゃないかなと思う。

だけど、きょうやったからきょう結果を出すのが現代社会です。
まるで時間に押し流されるように結果を求めようと
しているのがいまの社会じゃないかなと思います。

自然はよ、きっと笑っているかもしれないです。
人間は一体何をやってるんだと。
せかせか動いてこんなに自然から
かけ離れた社会をつくってしまって。

もう少しのんびりしなさいよ、
余裕を持って自然を見つめてみなさい、
自然の摂理に帰りなさいって、
自然は私たちに話し掛けていると思う。

         (略)

常識の中には間違っているものも
多いんじゃないかと私は思います。

斎藤さんにしても私にしても、周りから
変わり者とされているけれどもさ、
逆に自分の間違いに気づかないでいる人も
すごく多いと思うんです。

学問栄えて国滅びるっていうけれども、
いまの社会の混乱ぶりがそれをよく表して
いるんじゃないでしょうか。

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「人間力.com」は月刊誌『致知』より引用しています。

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