会社がおかしくなる六つの要因

会社がおかしくなる六つの要因

永守重信(日本電産社長)

      

(『致知』2011年10月号特集「人物を創る」より)

(牛尾:日本電産本社の一階奥に設置しておられるプレハブ建屋は、
 創業当時に作業場として使っていたものだそうですね)

はい。あれをご覧になった方の反応は半分半分に分かれるのです。
涙を流さんばかりに感動される方と、
本社ビルの一番いい場所になんであんな汚いものを
置くのだという方がいらっしゃって、おもしろいですよ。

私としては、創業期のあの厳しい時期を乗り越えてきたからこそ、
ここまでこられたわけでね。

辛い時にそこへ行くと、あの時の苦しさに比べたら
こんなものは大したことはないなと思い直して、
また元気を取り戻せるのです。

新入社員にも入社時に必ず見せますし、
落ち込んでいる幹部がいたら、ちょっと見てこいと言うのです。

一番怖いのは、後から入ってくる幹部が昔の苦労を経験していないために、
一流企業に入ってきたような感覚で振る舞うことです。

そういう人たちには口で言っても伝わりませんから、
プレハブ建屋を見せるのが一番いいのですよ。

そこは建物だけではなしに、当初からの記録もたくさん残っていて、
私自身が現場で懸命に仕事をする様子も残っている。
それを見ると皆ハッとするのです。

逆に、それを見ても感激しない人は、
最初から採用しないほうがいいです。

やっぱり考え方が一致していないと
今後のグローバルな戦いは勝てません。
ただ頭がいいとか、経験が豊富だとかいうだけではダメで、
本当にその会社が好きだという人が集まってこないとしらけてしまいますね。

だから私は採用担当者に言うのです。
最近は一流大学からどんどん入社してくるようになったけれども
気をつけろよと。

一番大事なのは、日本電産という会社が好きだという人間、
よく働くこの会社で自分も一緒に頑張りたいという人間が
集まってくることだと。

一所懸命働くところから始まった会社なのに、
ただ有名で給料も高いから入りたいとか、
役員として入ってきて威張り散らすような気持ちでやられると、
会社なんてあっという間に沈んでいくのですね。

だいたい会社がおかしくなる要因を
六つ挙げよと言われたら、
一番はマンネリでしょう。

それから油断、

そして驕り。

人間はすぐこういう躓きをするのですが、
この段階はまだ元に戻せるのです。

その次が妥協。

震災がきたのだからしょうがない、
円高だからしょうがないと妥協する。
これはもうさらに落ち込みますね。

次は怠慢です。

頑張っても怠けても給料は一緒じゃないかとかね。

そして最後は諦めです。

そんなこと言ったってできません、
という考えがはびこってきた時は末期症状ですね。

最初の三つはそんな大敵ではないけれども、
後の三つに陥ったらもう取り返しがつきません。

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「人間力.com」は月刊誌『致知』より引用しています。

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