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千房社長「パセリの教訓」

中井政嗣(千房社長)

      

(『致知』2007年10月号 特集「人生の大則」より)

(義兄のレストランを手伝っていた若い頃)
一度ランチの時間にこんなことがありました。

エビフライをお客さんに出して、
まさにソースをかけて食べようとしている時、義兄が

「あれを下げてこい」

と言うんです。わけも分からず姉が下げてくると、
その皿を私に見せて、

「おまえ、なんか忘れたやろ」

と。だけど分からないんですね。
しばらくしたら、

「これや!」

と言うて、パセリを皿の上に置いたんです。

急いでお客さんにお戻ししたら、お客さんは

「何やったん?」

と。姉が

「すみません、パセリ忘れました」

と言ったら、

「パセリなんか食うか!
この忙しい時に、アホか!」

と怒って帰らはったんです。
そうしたら義兄は

「見てみい、おまえのせいでお客さん帰ったやないか!」

と私を叱ったんですね。

「なんでやねん。お客さんは
 パセリなんか食べんって言うてたやないか。
 機嫌よく食べてたのに、
 あんたが下げさすさかい、
 こんなことになったんやないか……」。

口には出しませんでしたが、納得できなくて、
ずっとふくれっ面のまま働いていたんですね。
そうしたらカウンターのお客さんが私にこう言いました。

「兄ちゃん、あんたパセリ忘れたんやろ。
 忘れたら素直に謝らなあかんやんか。
 素直に謝って、まだなんやかんや言われていたら、
 みんなあんたを応援する。

 でも、いまのふくれっ面の態度はなんやの。
 もっと素直にならなあかんやんか」

この時は涙が出ました。
義兄の下で修業した間に学んだこと、
教わったことは一生の基礎となっています。

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「人間力.com」は月刊誌『致知』より引用しています。

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